愛され女子の作り方

ありのままの自分=愛され女子への近道。でも、ありのままって?ダイエット、美容、健康、心理など、私なりの「ありのまま」を追究していきます。

ダイエットで痩せないOR太った人必読(肥満遺伝子について)

ダイエットを決意したときは標準体型(→BMIはあてになりませんが、とりあえず目安としてBMI25未満)の範囲内。でも、ダイエットを開始した途端、順調に体重が落ちていくどころか、体重が増えてしまった人もいるのでは?

実をいうと、ちゃんとカロリー計算もして、1000kcal程度の食事をとり、運動もしているのに、どんどん体重が増えていっている!どうしよう!と私もパニックを起こしたことがあります。

人には現状維持機能が備わっているので適正体重と適正体脂肪量を超えることはない、すなわち太らないメカニズムのコントロール下にあるのに、なぜ現に人は太りすぎてしまうのか。太るメカニズムは100%解明されているわけではありませんが、ダイエットのせいで太る理由は

「肥満遺伝子」にある可能性があります。

 

多くの人間は、いわゆる「肥満遺伝子」と呼ばれるものがあります。(特定の遺伝子を指すわけではなく、複数の遺伝子変異のグループが「肥満遺伝子」と総称されています。本来は肥満とは関係のない遺伝子でも状況下によっては「太る原因」になりえます。また、「肥満遺伝子」はすべて解明されているわけではないことに留意)

大昔のヒトを思い浮かべてみてください。
今のように、冷蔵庫なんてなく、デリバリーも、もちろんコンビニもないです。
農業すらありませんでした。
食べ物を得たければ、狩りに行くか、木の実を探しまわるしかありませんでした。
つまり、とても長い距離を歩き続けて、すごく少ない食事をとっていたのです。
その頃の体脂肪は、邪魔どころか、生き残りのために必要なエネルギー倉庫でした。

 

食料がないときは、食料を探して歩き続けていた時代。この時代、消費カロリーは確実に摂取カロリーを大幅に上回っていることが多かったです。
そのまま体脂肪が減り続け、筋肉も減り続けてしまったら、とっくに人類は絶滅していたでしょう。
人類が今まで生き残っていられたのは、少ない食事でもたくさんの体脂肪を作り出す遺伝子を持った個体もいたからです。肥満遺伝子どころか、生き残り遺伝子です。

ただし、この肥満(生き残り)遺伝子は、ほかの遺伝子と同じで、必ずしも働いているわけではありません。
必要な時にスイッチがオンになり、必要なくなるとオフになるのです。

肥満(生き残り)遺伝子が必要なときは、「消費カロリーが、摂取カロリーを大幅に上回るとき」。つまり、「エネルギー不足で、体脂肪量がとても少なくなったとき」や「食事をとても少なくして、運動をしているとき」です。

→肥満遺伝子が、ダイエットをすればするほど、体脂肪が増えやすくなるという現象を起こしているのです。

このような肥満遺伝子は、大多数の人が持っていると考えられています。
もちろん、持っていない人もいます。
スイッチがオンになりやすい人もいれば、なかなかオンにならない人もいます。
それが「体質の違い」と言われるものです。

 

もし、きついダイエットを始めて、食事も運動も頑張っているのに体重が減らない!逆に太った気がする!と思うのであれば、肥満遺伝子が「オン」になっている可能性があります。

 

日本人は、肥満遺伝子を持った人が多い?

日本人は、欧米人に比べ、BMIが低いのに糖尿病を発症しやすい傾向にあります。体内の脂肪や糖を溜め込みやすい体質の人が多いのかもしれません。おそらく、日本人は農耕民族が多く、食物を得るためにかなりハードな生活を送ってきたため、いわゆる「肥満遺伝子」を持っている人のほうが生き残りやすかったんだろうと思われます。つまり、下手なダイエット=人為的に体を飢餓状態をすることで、先祖から受け継いだ肥満遺伝子(生き残り遺伝子)をオンにしてしまい、太りやすく、糖尿病などメタボリックシンドロームを発症リスクを高めてしまう可能性があります。

 

「肥満遺伝子」をオフにする方法

「オフ」にする方法は簡単。そして、たった一つです。
ダイエット前の生活に戻すことです。
きちんと食べる、運動も頑張りすぎない(ウォーミングアップとクールダウン含めて2時間以上行わない)。
これしかありません。
体重はダイエット前よりも増えてしまうかもしれません。
ですが、体重がどんなに増えてもあまり気にせず、適当に笑って過ごすのが一番です。
肥満遺伝子がオフになれば、自然とあなたの現状維持機能が働くようになり、体重も、体型も、落ち着いてくるでしょう。

無理なダイエットを続ければ続けるほど、肥満遺伝子がオンになっている時間が長引き、後から来る体重増加が激しくなります。

 

肥満遺伝子がオンのままだと

ダイエットを続けて、肥満遺伝子がオンになりつづけると、人間の体は「体重」「体脂肪」を増やそうとします。

食事がない、歩き回って探し続けてもほとんど食事にありつけない。こんな飢餓状態に陥ると、食べ物を見つけたときに「たくさん食べたい!」というあらがえない強い欲求が芽生えます。そして、食べたエネルギーは、今後の過酷な(食料がない)環境に備えて、たくさん蓄えておこう!と体が温存モードに入ります。

蓄え=体脂肪です。

もともとの適正体重、適正体脂肪を上回って体重が増え、体脂肪量が増えるのは、飢餓が原因。つまり、「ダイエットをしたから」なのです。

そのままオンの時間が長くなってしまうと、ダイエット・暴飲暴食を繰り返すことでメタボリックシンドローム発症リスクが高まります。

 

結局どうすればいいの?

ダイエットで痩せない人・太った人は、ダイエットから離れ、自分の現状維持機能に任せて、普通の生活を送ったほうがいいでしょう。「現状維持機能に任せる」方法は一回では取り上げきれないので、これからも書いていきます。