愛され女子の作り方

ありのままの自分=愛され女子への近道。でも、ありのままって?ダイエット、美容、健康、心理など、私なりの「ありのまま」を追究していきます。

自分に制限を課すのはやめよう:直感に従う方が太らない

食事制限型のダイエットをすると自分の体への不満が倍増するだけなのですが、では実際問題、どういった食事をすればいいのか?すべての人が正しい栄養学の知識を身につけるのは難しいことですし、かといってプロのアドバイスに基づいて献立を決めるのも制限型にあてはまるので精神衛生上よろしくないです。

そこで登場するのが"Intiuitive eating"という発想。直感的食生活(intuitive eating)とは、絶滅せず、生き物として進化してきた人間の直感を信じ、「特に何もしない」というのが基本です。

具体的には:

  • おなかがすくまで食べない
  • おなかがすいたら食べる
  • 満腹になったらやめる
  • 食べたくないものは食べない
  • 食べたいものを食べる

これだけです。

このブログではIntuitive eatingのことを今後「直感食」と呼びます。

本当にこんなことで健康的に生活できるの?と疑問に思うかもしれませんが、近年では複数の専門家が「直感食のほうが健康になれる」と確信しています。

 

直感食は、アメリカのリンダ・ベーコン博士、ブリガムヤング大学のホークス教授、オハイオ州立大学のトレーシー・ティルカ博士、ノートルダム大学のローラ・スミサムらが提唱・研究するもので、近年欧米で注目されています。

上記の博士や教授たちの研究で、直感的に食事がとれている人たちは自分の健康状態により敏感で、平均体重が制限的に食事をとっている人たちに比べて低かったという結果が出ています。

半年間、研究者の指導の下「直感食」を行い、その後2年間続けた人たちは、2年後のフォローアップ検診で体重の変動をほとんど見せず、健康指数が上昇していました。ですが、制限食プログラムを半年間行ったグループは、当初体重の減少を見せていたものの、2年後の検診では体重が増加しており、健康指数は「直感食」グループよりもよくない結果が出ていました。Bacon L, et al., "Size acceptance and intuitive eating improve health for obese, female chronic dieters." J Am Diet Assoc. 2005 Jun;105(6):929-36.
自分の外見に対する不満が大きい人は、コンプレックスが強すぎるために食欲の有無を判断する能力が低下しているのか、実際に空腹感を覚えていなくても食事をとってしまう傾向にある。自分の体に満足しているほど、直感食を実践しているため、食べ過ぎない。Tylka, Tracy L, ""Development and psychometric evaluation of a measure of intuitive eating." Journal of Counseling Psychology, Vol 53(2), Apr 2006, 226-240. doi: 10.1037/0022-0167.53.2.226.
直感食を実践しているかどうか判断するチェックシートの結果は、肥満の有無、摂食障害の有無などと関連性を有している。(すなわち、直感食ではなく、制限食を実践していればいるほど、肥満や摂食障害になりやすい傾向が見える) Hawks, Steven, et al., ""The Intuitive Eating Scale: Development and Preliminary Validation." American Journal of Health Education, v35 n2 p90-99 Mar-Apr 2004.
過食をする人たちに対して直感食を指導したところ、ほかの治療法と比べて同じ程度の(かなり高い)改善が見られた。Smitham, Lora A., "Evaluating an Intuitive Eating Program for Binge Eating Disorder: A Benchmarking Study," University of Notre Dame, 26 November 2008.

 

現代人は「食べるべきもの」「食べちゃいけないもの」の情報を大量に吸収しており、自分に対するマイナスイメージも強くなったり、子供のころから親をはじめとする大人から制限型の食事ばかり学んでしまうため、何万年も本能的に行っていた直感食ができなくなっています。そのために、必要以上に食べてしまったり、ストレスを感じてしまったりするそうです。

「痩せなくちゃ」という気持ちが強く

本当の食欲を無視して食べる習慣が身についてしまうことで

知らず知らずに自分の本能や直感の邪魔をしてしまい、体が本当に求めているものを耐えられずにいるそうです。

「ありのままの自分を受け入れる」「自分のポテンシャルを信じる」「自分の現状維持機能に任せる」生き方は、精神的にもプラスに働きますし、健康維持・体型維持にも大変効果的であるということです。ダイエットカテゴリー記事で述べてきましたが、下手な制限(ダイエット)は体が必要以上に体重を増やし、体脂肪をため込むきっかけになります。

 

それでもダイエットを続ける意味はあるのでしょうか。

 

ちなみに、肥満大国アメリカでのダイエットの歴史は日本人よりも数十年長いです。ですが、日本以上に肥満の人がいます。本当に効果的なダイエットがあるとしたら、とっくにアメリカから肥満はなくなっています。