愛され女子の作り方

ありのままの自分=愛され女子への近道。でも、ありのままって?ダイエット、美容、健康、心理など、私なりの「ありのまま」を追究していきます。

ダイエット論その①:部分痩せ

部分痩せはできない!と言う割には、部分的に太っている人は多いですよね。都市伝説的な情報に頼らず、「本当に部分痩せができないのか、科学的に考察してみようじゃないか!」というのが今回の記事の目的です。

部分太りは実在するか

一応、「遺伝子によって脂肪分布が異なる」という結論は出ていますが、「じゃあ、何が具体的にそうさせるのか、それを解消する方法はあるか」という質問に対する答えはまだ出ていません。

 

遺伝子検査キットで「洋ナシ型」「リンゴ型」「バナナ型」といった「遺伝的にどういう体型か」を調べる方法があります。(あと、これらの体型をつかさどる遺伝子は「○○を食べ過ぎてしまう傾向がある」ということとの関連性も発見されているので、「太りやすい食べ物」も検査結果に表示されています)

GeneLife 肥満遺伝子検査キット DIET

 

ちなみに、女性の体脂肪を調べてみると、太もも部分の脂肪組織はエストロゲン受容体ベータが多く、腹部にはエストロゲン受容体アルファが多かったです。ただ、このアルファとベータ受容体、違いが今一つ分かっておらず(最近、受容体は一種類じゃなくて、二種類らしい!ということが分かったばっかりなので)、現時点では「だからなんだ?」という状態です。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23557590

おそらく、遺伝子的にどっちかの脂肪細胞に働きかけやすい体質というのがあるんじゃないかと思われますが・・・まあ「だからなんだ?」。

とりあえず、結論として「人によって特定の部分に脂肪が付きやすい」というのはあるといえるでしょう。

 

また、体脂肪だけじゃなく、筋肉が異様に張り出してしまうことによって部分的に太くなることもあります。姿勢、歩き方など、関節に日常的に変な負担をかけることで、それを補おうとして力を入れることで、筋肉が張ってしまうのです。

「固い肉が部分的に多い」人は、まずは歩き方を見直す、日ごろの姿勢を見直すことが重要でしょう。姿勢がよくなって、筋肉がバランスよくつくと、それだけで体がすっきりして見えます。

 

部分痩せはできるか

「体脂肪は消費カロリーよりも多い摂取カロリーをとるとつく。まんべんなくつく。逆転すると、体脂肪が減る。まんべんなく減る。」

と言い張っている人がネット上では多いですが、それは上記の「部分太り」のメカニズムからすると誤りではないかと言う仮説がたてられます(というか、私は立てます)。

先ほど言った通り、筋肉の問題だと「姿勢をなおす」「骨格に合った動きをする」というだけで体がすっきりします。

では、体脂肪はどうか。

関節部分に脂肪があまりついていない→動く場所は脂肪が付きにくいということを考える人が多いですね。で、実際問題どうなのか。

筋肉を動かすと、筋肉から免疫系のタンパクや内分泌系のホルモン(総称して「マイオカイン」)が分泌されることが明らかになってきました。全種類は解明されていませんが、一部のマイオカインは脂肪代謝を促したり、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞のようにカロリー消費が高い細胞に変えたりすることが分かっています。

Seldin MM, et al., "Myonectin (CTRP15), a novel myokine that links skeletal muscle to systemic lipid homeostasis." J Biol Chem. 2012 Apr 6;287(15):11968-80. doi: 10.1074/jbc.M111.336834. Epub 2012 Feb 17.とか;Boström P, et al., "A PGC1-α-dependent myokine that drives brown-fat-like development of white fat and thermogenesis." Nature. 2012 Jan 11;481(7382):463-8. doi: 10.1038/nature10777.など)

ただ、マイオカインは人の体内のどこに働きかけているのかよくわかってません(実験はマウスかシャーレの中なので)。ただ、筋肉から放出されたマイオカインは、おそらくすぐ近くの体脂肪細胞に働きかけるだろうという(私の勝手な)推測から、やはり「よく動かす場所の体脂肪は増えにくい(脂肪細胞が小さくなりやすい)」ということが言えるんじゃなかろうかと。

つまり、落としたい場所の筋トレをすれば、その場所は特に痩せるんじゃないかと

(男性は筋肉が付きやすいですが、女性はつきにくいので、こういう仮説が成り立ちます。男性の場合は筋トレによって脂肪は減っても、筋肉が増えた分サイズはあまり変わらない可能性がありますね)

筋肉を動かすのは体にいいことだらけ(論文を張り付け始めたらかなり読みにくい長いリストになる)なので、短期間ではなく、長期間、一生続けられるレベルで筋トレや有酸素運動をするのがいいですね。

結論

脂肪がつきやすい部位は存在するものの、ある程度部分痩せはできる。痩せたい場所の筋肉の名称を人体図で確認して、その筋肉の名前+トレーニングと言うキーワードで筋トレ方法を検索してみるのがよいかも!

ただし、骨格にずれが生じるような生活を送っている人は、まずは歪みを治すこと。