愛され女子の作り方

ありのままの自分=愛され女子への近道。でも、ありのままって?ダイエット、美容、健康、心理など、私なりの「ありのまま」を追究していきます。

「肥満」について冷静に考えてみる

体重がやばい、太ってる、デブと自分や他人を簡単に評価する人が多いですが、実際問題、医者でさえその定義がうまくできてません。なのに、ネットでは人の体重をカンタンに肥満、軽度肥満とカテゴライズするサイトが多いんですよね。

実はこれ、とても危険な状態です。

 

まず、あなたの思う「肥満」の定義をしてみてください。

  • 体重が重い人―――何キロ以上が肥満?
    「体重が50キロ以上だとやばい」というセリフをネットや学生さんの口からきいたりしますが、身長150センチの50キロと、身長180センチの50キロは違いますよね。
    それに、同じ身長150センチ体重50キロの人が二人いても、片方がボディビルディングをした結果、筋肉質な50キロになり、もう片方がダイエット・食べ過ぎを繰り返して体重50キロになった場合、まったく質が違う「50キロ」になります。つまり、体重だけでは判断できません。BMIも不正確です
  • 体脂肪が多い人―――どうやって測りましょう?
    確かに、体脂肪が多すぎると、ホルモンバランスが崩れやすく、健康によくないですが、体脂肪は皮膚の下にあります。どうやって量を測定すればいいのでしょう?
    一番確実なのは、死んだ後に体脂肪を薬剤で溶かしだして測定する方法です。
    それ以外の、生きている間に測った体脂肪率は、すべて不正確です。(一番正確な方法は、X線で全身の体組成を調べる方法ですが、頻繁に行うのは被ばく量が高く、がんの発生リスクを高めるため、「健康かどうか」を調べるために使うのはよくないです。)
    そもそも、適正体脂肪の量は人それぞれ違いますから、もしX線で測ったとしても、それが自分にとって「多すぎか」「少なすぎか」「適正範囲内か」はわかりません。

つまり、肥満かどうかを調べる手段、確かめる手段がないにもかかわらず、なぜか「肥満」という言葉だけが横行しています。しかも、「肥満は怖い」と恐怖を植え付けられています。ちょっと立ち止まって考えてみてください。「本当に肥満は怖いのでしょうか」

「怖い肥満」!?

 病気の症状の一つとして肥満になることはあります。
脳下垂体の腫瘍
甲状腺の腫瘍
副腎皮質の腫瘍
などが代表的なものです。

普段と生活が変わらないのに、急に体重が増えてきた(あるいは減ってきた)という「短期間での目に見える変化」があったら、病気を疑いましょう。

ですが、肥満そのものは病気ではありません。何かしらの疾患と強い関連性を示すものではありますが(糖尿病や高血圧)、必ずしも体重が人より重い=より不健康ではないのです。

もし、血液に異常がなく、腫瘍もない状態で病的な肥満というものが存在するとしたら、それは「起き上がれないほどに体重が増えてしまった」状態です。生活に支障がでるほど体が大きくなってしまったら、それは「病的な肥満」でしょう(生活に出る支障:月経異常、睡眠時無呼吸症候群、自分のおしりがふけない、出かけられないなど)。心臓も、そこまで大きな体を支えるだけの力はありません。無理して動くと、関節を痛めるだけでなく、心臓が止まります。

ですが、これが「体重何キロ以上」「体脂肪何%以上」で起きるのかはまったくわかりません。体質的に、体脂肪率が高くても健康に、日常生活を送れる人もたくさんいます。

 

自分が病気の症状で肥満になっているか、内科で検査すれば一発で分かります。心配だったら、内科で検査してもらいましょう。「病的な肥満」は、生活に支障が出るので、すぐにわかるでしょう。医者に何も言われていない、自分でも何も自覚がないのに、肥満を恐れるのはまったく意味がないことです

どうして肥満が怖いのか

エステティシャンやテレビ、ファッション雑誌やインターネット情報サイトが「肥満」「肥満」と恐怖を煽っているからでしょう。そして、そういうメディアの洗脳を受けた人たちが多いため、友達との会話も「ダイエット」「肥満は嫌だ」「デブは醜い」といった話題で占められやすくなります。

標準体重や、少し重めの人までが「病的肥満」を恐れるのは間違っています。
また、ダイエットをすればするほど、太りやすい体質になります。本当に肥満になってしまったら、「普通」の生活を送ることです。どんな生活が普通かは、今後このブログでも取り上げていきます。