立ち止まって『美』を考え直す
You look beautifulとYou are beautifulの違い、わかりますか?
本質的に美しい人は、美しくなろうとせずとも美しいのです。
多くの困難を乗り越えて高山を登り切ったときに目にした光景はとても美しいものです。ですが、その光景を写真に収めて他人に見せたとしても、その人には「美しい」と思えないかもしれません。
「美」とは、主観的なものであり、「心を動かす」ものです。
見た目の美しさを追求してしまうと、「きれいね」と人は思うかもしれませんが、本当の意味でその人の心を動かすことはできなくなります。見せかけの美しさだからです。
理想的な外見を追及して美容整形を繰り返したとしても、運動はしない、食べるものには無頓着、喫煙はする、人間関係は相手の外見や自分にいかにお金をかけてくれるかで判断する・・・といった刹那的な生き方・外見至上主義では、決して「美しい」とはいえません。
美容整形で皺ひとつなく、無表情な女性(・_ゝ・)と、笑ったときに「くしゃ」と顔に皺がよる女性(≧▽≦)だったら、どちらが「美しい」のでしょうか?
美しく見られたいと思うばかり、美しい生き方、美しい在り方から遠ざかってしまう危険性があります。
「美」というのは目に見える、一見「わかりやすい」ものです。
そのため、雑誌、テレビ、インターネットなどのあらゆるメディアで取り上げられ、ビジネスの対象にされています。
メディアは「理想的な美」を常にあなたに印象付けます。
そして、あなたの周りの人たちも、メディアに踊らされます。
現代社会は、メディアや他人からの評価など、情報にあふれています。
ですが、その情報の大部分は金儲けのためであったり、操作された情報であったりするのです。
メディアで言われている「美」は、本当の「美」からかけ離れたものかもしれない。
そういう意識を持ち続けないと、いつまでたっても表面的な「美」を追い求めてしまい、本当の意味では美しくなれないのです。